階段用`視認性´防滑
階段、スロープの転倒防止
ファイバーライン防滑仕上げとは
ファイバーライン防滑仕上げは、無溶剤UV樹脂と、グラスファイバー、クリアー又は着色用骨材で表面に凹凸(ザラザラ)を付ける防滑仕上げです。
階段や段差等、床面の状態が大きく異なる場所では、滑りにくいことと同時に、視覚的なアラート機能を持たせることが大切です。
ファイバーライン防滑仕上げは、階段の段鼻(先端部)や、段差などへの視認性の役割と、滑り止めの役割を融合した防滑仕上げです。
シャークグリップ滑り止めイメージ【クリックで拡大】
ファイバライン防滑仕上げ詳細
評価基準を上回る高い防滑性
ファイバーライン防滑仕上げは、「JIS A 1454(17)滑り性試験」の規格に準拠した試験を行い、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」に記載の評価基準をクリアした防滑仕上げです。
【測定機関】
一般社団法人床の滑り測定協会※協同組合防滑業振興協会 認定測定機関
配合する骨材の粒子の種類・サイズを変えることで、CSR値=0.70以上(※試験体による滑り性試験)の試験結果が出ております。
供試体CSR滑り測定結果(2015/5/9測定)|湿潤状態|御影石(本磨き・鏡面)
防滑仕上げ | 防滑面 | 平均値 | 最小値 | 最大値 |
---|---|---|---|---|
ブランク(未処理) | 0.14 | 0.13 | 0.15 | |
ファイバーライン ☑防滑性 | CSR'値=0.88 | 0.86 | 0.91 | |
ファイバーライン ☑防滑性 ☑視認性 | CSR'値=0.75 | 0.74 | 0.76 |
「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」記載の床の滑りの評価基準
床の種類 | 単位空間等 | 推奨値 |
---|---|---|
履物を履いて動作する 床、路面 | 敷地内の通路、建築物の出入口、 屋内の通路、階段の踏面・踊場、 便所・洗面所の床 | CSR=0.4以上 |
傾斜路(傾斜角:θ) | CSR-sinθ=0.4以上 | |
客室の床 | CSR=0.3以上 |
スピード防滑
UVライトを当てることで瞬時に硬化する樹脂をバインダーとするため、少ない時間で広範囲の防滑が可能です。無溶剤で残留臭(アルコール・シンナー等の揮発溶剤)が少ないことも特長です。効果不良がないこと、残留臭が少ないことから多くの駅、公共施設で採用いただいております。
ファイバーライン防滑仕上げ滑り止めフロー
着色仕上げ
クリアー仕上げ
ファイバーライン防滑仕上げ滑り止め仕様
④トップUV樹脂層 | |
防汚性を高めます。同時に、バインダーの役割を担います。 | |
③防滑・着色UV層 | |
コーティング剤と、クリアー骨材、または着色骨材を組み合わせることで、表面をザラザラに仕上げます。 | |
②ベースファーバー層 | |
無溶剤UV樹脂とグラスファイバーを組み合わせることで、瞬時にFRP状のベースを作ります。 | |
①特殊プライマー | |
床材とコーティング剤の密着力を高めます。 |
選べる防滑仕上げ
バリアフリー新法内には、階段への転倒防止として、段差の識別が出来ること、滑り難い素材であることと記載があります。 近年では、階段の先端タイル1枚が違う色になっている場所も増えております。 ファイバーラインでは、識別と防滑を、大掛かりな工事にすることなく、少ない期間で同等の効果を持たせることが出来ます。
防滑仕上げ | 滑り測定値 | 表面イメージ | |
---|---|---|---|
ファイバーライン #CLEAR |
CSR'=0.88 | ||
ファイバーライン #COLOR |
CSR'=0.75 | ||
高耐久性
①ベースファイバー層
・・階段の段鼻は表面の摩擦以上に、蹴り上げによる端からのダメージが大きいことが特徴です。そのため、下地となる樹脂に相当な強度が求められます。UV樹脂とグラスファイバーを組み合わせることで、高強度のベースを作ります。FRPと同じ原理です。
②無溶剤ソフトUV樹脂
・・塗布するUV樹脂は無溶剤ソフトUV樹脂です。ソフトUV樹脂は重歩行時の緩衝材にもなります。床の収縮にも対応するため、屋内、屋外どちらでも滑り止めが可能です。
③高硬度骨材
・・高強度のベースに加え、表面の接地部のダメージを減らすのが、高硬度骨材です。ベースファイバー層を作る際、表面に緩やかな凹凸を作ります。凹部を作ることで、入り込んだ骨材のダメージを減らし、長期間、視認の効果を維持する役割を担います。
駅階段の防滑経過
2015年9月に行った駅の階段段鼻工事の経過写真です。1日の平均乗降者数は約37万人(ネット調べ)です。
2015年9月|0ヶ月経過時 | ||
2015年09月|4時間経過時 | ||
2016年8月|11ヶ月経過時 | ||
2017年9月|24ヶ月経過時 |
転倒防止対策事例
防滑可能床材
ファイバーライン防滑仕上げは、ベースUV樹脂を床の種類に併せて選定することで、多種多様な床への転倒防止を可能にします。
床材 | 防滑可否 | |
---|---|---|
石材 | 御影石・大理石 | ○ |
人造大理石・テラゾー | ○ | |
タイル | 磁器質・せっ器質・陶器質 | ○ |
セラミックタイル | ○ | |
テラコッタ | ○ | |
化学床材 | 長尺シート・Pタイル等 | ◎ |
鉄・ステンレス | マンホール・縞鋼板・グレーチング等 | ○ |
ガラス | ○ | |
無垢材 | ◎ | |
複合フローリング | ◎ | |
シートフローリング | オレフィンシート | × |
コンクリート・モルタル | ○ | |
人工大理石 | ○ | |
FRP | ◎ | |
塗り床 | アクリル・ウレタン・エポキシ樹脂等 | ○ |
シリコン樹脂 | × |
メビウスコート防滑仕上げの適した床
”滑る場所”別防滑適性 | 適正 |
---|---|
エントランスなど建物外部の床 | -- |
共用部、店舗通路など建物内部の床 | -- |
階段・ステップ | ◎ |
傾斜路・スロープ | 〇 |
浴室、お風呂 | -- |
”滑る原因”別防滑適性 | 適正 |
---|---|
直接的な雨掛り(エントランス) | 〇 |
間接的な雨掛り(通路、風除室) | 〇 |
常時湿潤の床(プールサイド、大浴場) | 〇 |
油の滑り(厨房、パンドリー) | 〇 |
薬品、洗剤の滑り(厨房、工場) | 〇 |