長尺シート・Pタイル用滑り止め「メビウスコート」

メビウスコート防滑仕上げとは

メビウスコート防滑仕上げは、建物内の通路や出入口など、濡れた靴で歩く、傘から落ちる雨水など、間接的なことが原因となる滑りを止めることを目的とした防滑仕上げです。高いCSR測定値と、高いメンテナンス(清掃)性、光沢を持つ滑り止めです。

メビウスコートは、無溶剤UV樹脂と球体の骨材を組み合わせ、床材表面に物理的な凹凸(ツブツブ)を付ける、コーティングタイプの滑り止めです。 瞬時に硬化するUV樹脂を利用することで、閉店から開店までの限られた時間の中での防滑、危険な床での緊急での防滑を可能にします。臭い残りが少なくことも特長です。 また、球体の骨材は、モップの引っ掛かりを防ぎ、日々の清掃・メンテナンスの手間を増やすことなく転倒防止を可能にします。

メビウスコート防滑仕上げの特長

長尺シート

  • 特長1粒子サイズを選べる防滑仕上げ
  • 特長2CSR値0.6以上の高い防滑性※試料(サンプル)で行う滑り性試験参考値
  • 特長3無溶剤UV樹脂でスピード防滑
  • 特長41日数万人の歩行にも耐えた高耐久性

メビウスコート滑り止めイメージ【クリックで拡大】

メビウスコート防滑仕上げを行った床面は、このような仕上がりになります。

  • 長尺シート長尺シート長尺シート
  • PタイルPタイルPタイル
  • 長尺シート長尺シート長尺シート

転倒防止対策事例

床面を滑りにくくする手段は非常に多くの種類があります。お客様からのご希望も、滑らなくなることは当然として、長期間効かせたい、光沢が欲しい、ワックスで管理したい等、多種多様です。

メビウスコートは、特に、表面の光沢と耐久性に特化した仕上げです。

マンションや店舗のエントランスや通路を中心に、多様な床の滑り止めを行っております。

  • 美容室(さいたま市)美容室
  • ショッピングセンター(調布市)ショッピングセンター
  • マンション通路(都内)マンション

メビウスコート防滑仕上げ特長詳細

特長①粒子サイズを選べる防滑仕上げ

同一の建物でも、出入口、通路、トイレ、スロープ、パンドリーなどで転倒のリスクは大きく異なります。 メビウスコート防滑仕上げは、粒子サイズ・配合量を調整することで、滑りの原因・場所に適した転倒防止対策を可能にします。
雨掛りする床、濡れた靴で歩行する床、突発的に濡れる床では、滑り止めの仕様も異なります。 粒子サイズを小さくすることで、見た目の変化を最小限に抑えることも可能です。逆に大きくすることで、視覚的な防滑にもなります。

  • メビウスコートLメビウスコートL メビウスコートL 湿潤時CSR参考値=0.66※エントランス等、濡れた靴で歩く床の滑り止めに最適です。
  • メビウスコートMメビウスコートM メビウスコートM 湿潤時CSR参考値=0.64※美装と防滑のバランスの取れた仕上げです。
  • メビウスコートSメビウスコートS メビウスコートS 湿潤時CSR参考値=0.63※歩行量の少ない床の、万が一の備えのための防滑仕上げです。

特長②「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」記載のCSR値(推奨値)を満たす防滑性

滑り測定

メビウスコート防滑仕上げは、「JIS A 1454(17)滑り性試験」の規格に準拠した試験を行い、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」(※)に記載の評価基準をクリアした防滑仕上げです。
骨材の粒子サイズ、配合量を調整することで、湿潤時のCSR値0.6以上の表面状態に仕上げることが可能です。

(※)「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」記載の床の滑りの評価基準

バリアフリー新法(正式名称「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」)に基づく「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」に記載のある推奨値です。

床の種類単位空間等推奨値(案)
履物を履いて動作する
床、路面
敷地内の通路、建築物の出入口、
屋内の通路、階段の踏面・踊場、
便所・洗面所の床
CSR=0.4以上
傾斜路(傾斜角:θ)CSR-sinθ=0.4以上
客室の床CSR=0.3以上

特長③無溶剤UV樹脂でスピード防滑

メビウスコート防滑仕上げは、完全無溶剤UVコーティング剤を骨材のバインダーとします。専用のUV-LIGHTを当てると瞬時に硬化します。無溶剤のUVコーティング剤は、作業スピードが早く、アルコールやシンナー等の残留臭はなく、また完了次第すぐ歩行出来ます。UV-LIGHTで当てることで固まるため、温度などの影響で硬化不良を起こすことがないことも特長です。

メビウスコート滑り止めフロー【長尺シート・Pタイルへの防滑】

Pタイルにメビウスコート防滑仕上げを行った場合の作業工程です。(※石材やタイルに滑り止めを行う場合は、塗布する樹脂、作業工程が異なります。)

  • ①洗浄・清掃・養生洗浄・清掃・養生
  • ②防滑UVコーティング防滑UVコーティング
  • ③UV照射UV照射
  • ④防汚トップコート防汚トップコート
  • ⑤-1 滑り止め完了滑り止め完了
  • ⑤-2 滑り止め完了(アップ)滑り止め完了(アップ)

メビウスコート滑り止め仕様【石材・タイルへの防滑】

メビウスコート防滑仕上げは、床の種類により異なりますが、3~4層で滑り止めを行います。専用のトップコートを塗布することで、滑り止めの最大の課題である「汚れの付着」を最小限に抑えることが可能です。

メビウスコート仕様 ④専用トップコート
防汚性を高めます。凹部に入ったコーティング剤が長期的に光沢を維持します。
③防滑UVコーティング層
バインダーの無溶剤UV樹脂と球体の骨材を組み合わせ、表面に物理的凹凸を付けます。
②ベースUVコーティング層
床材と防滑層との密着力を高め、重歩行に対するクッションの役割を担います。
①特殊プライマー
防滑テクニカルサポート開発の特殊プライマーです。床面とコーティング剤の密着力を高めます。

特長④1日数万人の歩行にも耐えた高耐久性

メビウスコート防滑仕上げは、柔軟性の高いUV樹脂と、高硬度の骨材を組み合わせることで、高耐久の床に仕上げます。

Point①無溶剤ソフトUV樹脂

メビウスコート防滑仕上げで塗布するUV樹脂は無溶剤ソフトUV樹脂です。 このUV樹脂は高い柔軟性を持ちます。そのため、温度差等で生じる床の収縮にも追従することが出来ます。 割れのリスクを最小限に抑えることで長期間、滑り止めの効果を維持することを可能にします。

Point②高硬度球体骨材

足の裏との接地面にあたる骨材には、高硬度球体骨材を配合します。 ソフトUV樹脂でこの骨材をバインドすることで、上下の衝撃に耐える仕組みを用います。 また、床に凹凸を付けることにより、凹部へのダメージが少なく、長期間、艶をキープすることが可能です。

Point③専用トップコート

メビウスコートの最終仕上げには、防汚目的の専用トップコートを塗布します。 足の裏と接地しない凹部に入ったコーティング剤が、長期的な艶維持の役割を担います。

東京メトロ副都心線駅構内

2012年2月に、東京メトロ副都心線で行ったスロープへのメビウスコート防滑工事の経過写真です。1日平均約6万人の歩行数です。日々のメンテナンスは自動洗浄機のみです。

2012年2月|0ヶ月経過時 2012年2月 2012年2月
2013年7月|17ヶ月経過時 2013年7月 2013年7月
2014年2月|24ヶ月経過時 2014年2月 2014年2月